飛 梅
詞・曲:さだまさし
心字池にかかる 三つの赤い橋は 一つ目が過去で 二つ目が現在(いま)
三つ目の橋で君が 転びそうになったとき 初めて君の手に 触れた僕の指
手を合わせた後で 君は神籤(みくじ)を引いて 大吉が出るまでと も一度引きなおしたね
登り詰めたらあとは下るしかないと 下るしかないと気付かなかった
天神様の細道
裏庭を抜けて 生石の茶屋へ寄って 君がひとつ僕が半分 梅が枝餅を食べた
来年も二人で 来れるといいのにねと 僕の声に君は 答えられなかった
時間と言う樹の 思い出と言う落ち葉を 拾い集めるのに 夢中だったね君
あなたがもしも遠くへ行ってしまったら 私も一夜で飛んで行くと言った
忘れたのかい飛梅
あの日と同じように今鳩が舞う 東風吹けば 東風(こち)吹かば君は
どこかで想いおこしてくれるだろうか 大宰府は春 いずれにしても春