『ささやかなこの人生』

詞・曲:伊勢正三


花びらが散ったあとの 桜がとても冷たくされるように

誰にも心の片隅に 見せたくはないものがあるよね

だけど人を愛したら 誰でも心の扉を閉め忘れては

傷つきそして傷つけて ひき返す事のできない人生に気がつく


やさしかった恋人達よ 振り返るのはやめよう

時の流れを背中で感じて 夕焼けに涙すればいい




誰かを愛したその日には 例えばちっぽけな絵はがきにも心が動き

愛を無くしたその日には 街角の歌にもふと足を止めたりする

風よ季節の訪れを 告げたら寂しい人の心に吹け

そして巡る季節よ その愛を拾って終りの無い物語を作れ


やさしかった恋人達よ ささやかなこの人生を

喜びとか悲しみとかの 言葉で決めてほしくはない